至誠

私たちは何を一番大切に生きるべきか

競争に負ける

昨日の夜ある会社の長年付き合いのある取締役、正確には前取締役の慰労会という名目で飲みました。
彼はまだ60なのにスパッと会社から去るというので「社長と喧嘩でもしたのか」と冗談で聞いたら「(彼と同期の)X氏を専務に昇進させるので取締役を降りてくれないか、別の役職で処遇するから、と社長に言われた」とのこと。
「何と言っていいのか分からないけれど、まだ会社が必要としてくれてるんだったら残るべきだろう」と言っても「もう俺はお払い箱だし、こんな会社のために働こうとは思わない」の一点張り。
何とも切ない話ですがこれが普通に起きてる現実です。
ほんの一時の感情で重要な人生の選択をすることになるのです。
マキャベリが、運命は我々の行動の半分を支配し半分を我々自身に委ねている、と言いましたがその通りです
彼の場合はきっと他から声がかかるくらいに顔が効き仕事ができる人材なので心配はいらないのかもしれませんが、人生100年時代を考えると早く世の中変えないと大変なことが起きます。
至誠

グランドデザイン

ちょっと頭を悩ましていることがあります。
会長の押しだけで事業部長になったものの全く事業のグランドデザインを描けないのがいるんです。
ところが過去の事業部長があれこれやってきたネタが開花し始めた今、業績が絶好調でふんぞり返ってるんです。
巡り合わせと言うもんでしょうが、彼の後が苦労するのは明らかです。
ところが、業績好調で会長の後ろ盾のある事業部長に誰がなんと言えるでしょう。
言うどころか擦り寄る人間すらいるぐらいです。
情けない。
未来を予想する最良の方法は未来を作ること。
3年先をコミットメントしろとまでは言いませんが、自社分析と環境分析をして、成長戦略を描いて、そのための具体的な手を打っていくのがボスの役目ではないでしょうか。
私が何度言っても彼はできないのです。
初めは忙しいからできないのかなと思い、その次は今色々考えているんだろうと思い、やがて彼は私に反抗しているのかなと思い、やっと分かったのは彼には能力がないということです。
随分なことを言うじゃないかとお感じになる方もいるかもしれませんが、事業を持つリーダーに今更教育云々ではありません。
人事は難しいでかたずけられないのは幹部人事は経営にもろに影響してしまうから。
本当に悩ましい。
至誠う

やっぱり中身が命

私たちは同じ人間ですが各人多様で決して同一人物はいません。
それが人間、少し広げて動物のいいところと思っていましたが、モノでも同じことが言えます。
たとえばテレビ、S社製、SH社製、海外SA製・・・で品質に大差はないでしょうがデザインも機能も少しずつ異なります。
車もTのクラウン、Nのフーガ、海外MのEクラス・・・でだいぶん異なります。
但し、S社の同じ型番のテレビやTの同じ型番のクラウンは同一であって多様ではありません。
ふと思ったのは、人間でもテレビでも車でも他にない魅力をオンするだけで人気が出るという点です。
銀行のATMを見てください。
どの銀行も自分の銀行のお金の出し入れしか考えていません。
その結果、保守管理が負担になって統合や共用を考えるようになりました。
他方、コンビニエンスストアに設置しているATMはいろいろな銀行の取引ができるだけでなく、いろいろな機能が設置されキャッシュディスペンサーを超えた機械になってしまいました。
最近私はテレビでアマゾンプライムビデオを見ていますが、想像できるところではまもなく日本も携帯がお財布になるでしょう。
タクシーの運転手と話をしながら乗車したいのならば今のうちに乗っておいたほうがいいかもしれません。
そう考えると新しいビジネスモデルや発明というのはそんなに難しいものではないという感覚です。
イノベーションは既にあるものと既にあるものの組み合わせで実現できると言われています。
Uberairbnbもメルカリだってそうです。
枠にはまらず壁を気にせず水平思考し、常時思考回路をオン状態で千思万考、そして創意工夫です。
至誠

標準世帯

標準世帯というのは政策を検討したり、企業でもマーケティングに使用したりする一般的な世帯のことです。
具体的には、会社員のお父さんと専業主婦のお母さんと子供が二人の4人家族を言います。
え~と思うのも仕方ありません。
いまこのような構成による世帯はほんの数%で、一番多いのは一人世帯です。
お母さんは働かなくてもいいの?、子供は2人って普通?のような疑問も湧くことでしょう。
じゃあうちは標準じゃない異常世帯かなんて言う人もいるかもしれません。
健全な競争や発展を目的にした国際標準の設定や標準化の標準はそれで正しいと思いますが、家族構成を標準化されるのは今まで気にしませんでしたが、よく考えると違和感があります。
会社でも規律を守るルール化とは別に、効率化のための標準化がありますが、文字通り本当に標準と言って良いのかはよく吟味すべきかもしれません。
企業は一定の目的をともにする集団組織であって烏合の衆ではないのでルールや標準を決めすぎるのもいかがなものかとも思います。
何やら性格が変わって少し甘いことを言うようになりました。
至誠

アウトレット

世の中にはアウトレット好きは大勢いると思いますし、私もアウトレットには良く行きます。
これに反して、最近はアウトレット用に計算して商品をまわすブランド企業もあるし、所詮アウトレットにはアウトレットの価値しかないと言い切る人もいます。
まあ正論かもしれませんが、ショッピングはレジャーの一種だしそんなにつまらないこと言わなくてもいいんじゃない、と言いたくなります。
軽井沢や御殿場や佐野や木更津、他色々なモールがありますが、普通に街を歩いていてもアウトレットの表示を店に掲げたり、店の一部をアウトレットコーナーにしているところもあります。
服やバッグや靴だけじゃなく、酒やお菓子までアウトレットとして売っています。
アウトレットの意味は工場直送ということだから、中抜きの商品なら何でもアウトレットと言えるかもしれません。
言葉尻厳密でなく型遅れや訳あり商品もアウトレットと言っていいでしょう。
商流を崩すようですが消費者にとって色々なオプションや楽しみ方が増えることは経済の活性化につながります。
次はどんなタイプの販売形態や商品形態があるのか楽しみですが世の中って変化、進化するもんです。
もう少し言えば、その新ビジネスモデルを始めた人が先行者利益を得て時代を築くことができるということです。
そう思えば、自分でも何かできるかもしれないとワクワクします。
至誠

月例

今日は本当に久しぶりに月例コンペに出ました。
一緒に回った皆さんは初対面の方でした。
でも皆さんは知り合いでした。
やっぱりちょっとやりにくかったです。
緊張のあまり大叩きもしました。
自然体でいるって難しいです。
部下にはオープンイノベーションだのネットワーキングだの言ってるくせに自分が情けなく思います。
深刻に考えずに虚心坦懐で良いのにと思うのですが人見知りしてしまいます。
自分は社交的で誰とでも打ち解けられると思っていてもちょっと今日の自分にはがっかりしました。
明日から出直そう。
至誠