至誠

私たちは何を一番大切に生きるべきか

風見鶏

毎日私の部屋にやって来る幹部がいました。
話を聞くと大した内容でもなく、来ることが目的で報連相なんて後付けの理由というのがあからさまにわかるような内容でした。
ところが2年経ってほとんどやって来なくなりました。
一つは、自分が担当する部門の経営に自身がついたから、そう思いたいです。
二つ目は、私ではない実力者の方に行く方向を変えたから、実はこちらが正しい答えです。
誰もがそのような人格と見ていた人材ですが、やっぱりなと思うとちょっとさみしくなります。
私にとってあまり人望のない彼を抱え込む必要はありませんが、会社で政治を意識して何の意味があるのかと思います。
「一人は万人のために、万人は一人のために」は政治家や社長だけでなく私たち皆が心掛ければ世は奉仕の心で溢れることになるでしょう。
今週読んだ空間デザイナーの著書に、公共的な依頼で仕事をした時にコミュニティが意識づけられコミュニティが形成されるよう、「1人でできること、10人でできること、100人でできること、1000人でできること」という目次で政策をまとめたとありました。
組織で何かの運動や方向性を決める時に参考になる発想です。
一人が組織や社会を支え、組織や社会が一人一人を支えること、決して人格的にまん丸でいようということではありませんが、和をもって貴しです。
至誠